仕事でイライラしたら、改善案ではなく観察メモに落とす

仕事中にイライラする時がある

仕事をしていると、どうしてもイライラする時があります。

案内が分かりにくい。
連絡の流れがあいまい。
人によって判断が違う。
同じことを何度も確認している。
少し変えれば楽になりそうなのに、なかなか変わらない。

そういう場面を見ると、つい頭の中で改善案を考え始めます。

「こうした方がいいのに」
「ルールを作ればいいのに」
「先に共有しておけばいいのに」

でも最近思うのは、仕事のイライラをすぐ改善案にすると、かえって自分が疲れることがあるということです。

この記事は、職場を変える方法ではありません。

職場で感じた違和感に、自分が飲み込まれないための小さいメモの話です。

改善案が悪いわけではない

もちろん、改善案そのものが悪いわけではありません。

現場の小さな不便に気づくことは大事です。
実際、誰かが気づかなければ、ずっと同じやり方が続くこともあります。

ただ、改善案が通るには、内容だけでは足りないことがあります。

  • 誰が決められるのか
  • 変える権限があるのか
  • 相手に余裕があるのか
  • 今それを変える必要性が共有されているのか
  • すでにある習慣を変えてもらえるのか

ここがそろっていないと、どれだけ良さそうな改善案でも止まります。

そして止まった時に、こちらがまたイライラします。

ある現場の連絡ルールで気づいたこと

以前、ある現場で、混み具合や状況をどう共有するかを考えたことがありました。

どのタイミングで連絡するのか。
どのくらいの状態になったら共有するのか。
誰が担当しても、同じように伝えられるのか。

自分の中では、ある程度ルール化できそうに見えました。

たとえば、混み具合に応じて報告する目安を決める。
そうすれば、担当者ごとの判断の差が減るのではないかと思った。

でも、実際にはうまく進みませんでした。

理由は、案そのものというより、別のところにありました。

そのやり方を変える権限が自分にはない。
現場では、経験者の判断で回っている部分がある。
変える必要性が、全員に共有されているわけではない。
今それを受け止める余裕が、相手側にあるとも限らない。

ここで学んだのは、改善案を考える前に、まず観察する必要があるということでした。

改善案にする前に、観察メモにする

それから、仕事でイライラした時は、すぐ改善案にしない方がいい場面があると思うようになりました。

まずは、観察メモに落とす。

「こうすべき」ではなく、
「何が起きていたか」を書く。

「誰が悪い」ではなく、
「どこで詰まっていたか」を書く。

「すぐ変えたい」ではなく、
「自分が今触れる範囲はどこか」を見る。

これだけで、少し距離ができます。

怒りのままだと、全部を変えたくなります。
でも、観察メモにすると、変えられることと、今は触らない方がいいことが分かれてきます。

観察メモにすると、少し楽になる

観察メモにしておくと、いくつか楽になります。

まず、すぐ誰かにぶつけなくて済みます。

イライラした勢いで言うと、内容が正しくても、相手には責められたように届くことがあります。

次に、自分の中で整理できます。

本当に困っているのは何か。
自分が気になっているだけなのか。
お客さんも困っているのか。
スタッフ側の負担なのか。
単に自分が疲れているだけなのか。

そこが分かるだけでも、かなり違います。

そして、後で相談する時にも使いやすくなります。

いきなり「変えた方がいいです」と言うより、

「こういう場面で少し詰まっていたので、次に同じことがあったらどうするかだけ確認したいです」

くらいにすると、少し軽くなります。

全部を変えようとしなくていい

仕事の中で見える違和感は、全部を自分が解決しなくていいと思います。

特に、自分に決定権がないこと。
他の人の経験で回っていること。
職場の文化や習慣になっていること。
相手側に余裕がないこと。

こういうものは、正しい改善案を出しただけでは動かないことがあります。

その時に、自分の中で、

「これは今すぐ変えるものではなく、観察として残す」

と決められると、少し楽になります。

改善できないことを、全部失敗にしなくていい。
イライラしたことを、全部愚痴にしなくていい。
ただ、次に同じ場面を見た時のために、観察メモとして残しておく。

それくらいで十分な時があります。

注意したいこと

もちろん、何でも我慢すればいいという話ではありません。

危険があること。
ハラスメントに近いこと。
明らかな法令違反や事故につながること。
体調や生活を壊すこと。

そういうものは、観察メモだけで抱え込まない方がいいです。

必要なら、上司、相談窓口、家族、信頼できる人、専門機関に相談する。
自分の安全を先に見る。

この記事で言いたいのは、重大な問題を我慢することではありません。

日々の小さなイライラや違和感を、すぐ改善案にして疲れ切る前に、いったん観察メモにして距離を取る、という話です。

3分で書く観察メモ

仕事中にイライラしたら、あとで3分だけこの形で書いてみます。

## 仕事の違和感 観察メモ

気になったこと:
-

何が起きていたか:
-

困っていそうな人:
-

自分が今できる小さいこと:
-

今は触らないこと:
-

後で相談するなら一文:
-

ポイントは、長く書かないことです。

怒りの文章にしない。
相手を裁く文章にしない。
すぐ改善案にしない。

まずは、何が起きていたかを見る。

それだけでも、イライラが少し観察に変わります。

まとめ

仕事でイライラした時、すぐ改善案を出したくなることがあります。

でも、改善案が動くには、内容だけでなく、権限、余裕、必要性、受け皿が必要です。

そこがないまま頑張ると、自分だけが疲れてしまうことがあります。

だからまずは、観察メモに落とす。

何が起きていたか。
困っていそうな人はいるか。
自分が今できる小さいことは何か。
今は触らない方がいいことは何か。

このくらいに分けるだけで、怒りを少し扱いやすくできます。

改善できない時でも、観察にはできます。

それは小さいけれど、仕事を少し楽にする仕組みになると思います。

今日の一文

仕事でイライラした時は、すぐ改善案にしなくてもいい。まずは「何が起きていたか」「困っていそうな人はいるか」「自分が今できる小さいことは何か」を3分だけ観察メモにする。それだけで、怒りを少し扱いやすい材料に変えられる。

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