研究所憲法を作った理由|AIに任せる前に「やらないこと」を決めた

【結論】

困っていたこと: AIと一緒にサイト運営を進めるほど、記事、実験、ログ、改善案が増えていき、判断基準がないとすぐに散らかると感じた。

試したこと: 「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」「何を確認してから出すか」を研究所憲法としてまとめた。

結果: AIに作業を頼む時も、人間が確認する時も、戻る場所ができた。

今どうなっているか: 伊豆の安い家研究所、小さな仕組みの作り方、パーソナルOS実験室の共通判断基準として使っている。

ひとこと: AIに任せるなら、先にブレーキを作った方がいい。

なぜ憲法が必要になったのか

最初は、研究所憲法なんて大げさだと思っていた。

やりたいことをやればいい。 記事を書けばいい。 AIに手伝ってもらえばいい。

最初はそれで十分だった。

でも、実際に動かし始めると、すぐに問題が出てきた。

伊豆の安い家研究所では、写真を使う。 物件情報を扱う。 自分の家や生活の話も出る。 過去の写真もある。 勤務先に関係する実験もある。

小さな仕組みの作り方では、現場の困りごとを扱う。 職場の話も出る。 AIに相談した内容も出る。 失敗談も記事にする。

便利だからといって、全部をそのまま出すわけにはいかない。

そこで必要になったのが、研究所憲法だった。

これはルールを増やすためのルールではない

憲法と言っても、細かいルールで自分を縛りたいわけではない。

目的は逆だ。

迷う時間を減らしたい。

毎回、

これは出していいのか。 この記事は実験中なのか、実践済みなのか。 この写真は使っていいのか。 勤務先が分かる情報が入っていないか。 AIが勝手に補った一般論が混ざっていないか。

そういう判断を、その場その場で考えると疲れる。

疲れると、更新が止まる。

だから、あらかじめ判断基準を置いておく。

それが研究所憲法の役割だ。

最初に決めたこと

研究所憲法で最初に決めたのは、公開してはいけないものだった。

勤務先名、施設名、会社名、個人名は出さない。 正確な住所や位置情報ログは出さない。 第三者が写る写真は慎重に扱う。 内部ログや実験台帳は、人間が確認せずに公開しない。

これは、守りのルールだ。

でも、守りのルールがあるから、攻めることができる。

失敗談を書く。 途中経過を出す。 実験中の記事を公開する。 AIとのやり取りを研究材料にする。

こういうことは、何でも出していいという意味ではない。

出していい範囲を決めるから、安心して出せる。

AIに任せる前に必要だったこと

AIは、こちらが頼めばかなり動いてくれる。

記事の下書きも作る。 タイトルも考える。 カテゴリーも整理する。 WordPressの更新も試せる。 実験台帳も更新できる。

でも、AIは自分の生活を生きていない。

その写真に写っている人との関係は知らない。 勤務先の空気も知らない。 その話を公開した時の重さも知らない。 自分がどこまで出していいと思っているかも知らない。

だから、AIに任せる前に、人間側の判断基準が必要だった。

「これは公開しない」 「これは確認してから出す」 「これは実験中として扱う」 「これは記事にしない」

この線引きがないと、AIは便利な分だけ危ない。

記事数を増やさないための憲法

研究所憲法は、記事を増やすためだけのものでもない。

むしろ、増やしすぎないためのものでもある。

小さな仕組みの作り方では、再現できるものだけを記事候補にする。 単なる日報や一時的な作業は記事にしない。 実際に試していないことを、実践済みとして書かない。

伊豆の安い家研究所では、一般的な移住礼賛を書かない。 実体験のない安い家記事を量産しない。 数字と感情の両方を残す。

この線引きがないと、記事数は増える。

でも、研究所の価値は薄くなる。

だから、憲法は「やることリスト」ではなく、「やらないことリスト」でもある。

憲法があると楽になる

研究所憲法を作ってみて分かったのは、ルールがある方が楽だということだった。

毎回迷わなくていい。

記事を書く前に、これは実体験かを見る。 公開前に、個人情報がないかを見る。 実験なら、成功条件と失敗条件があるかを見る。 投稿なら、投稿者に完成記事を書かせていないかを見る。

全部を完璧に守れているわけではない。

でも、戻る場所がある。

これが大きい。

AIに作業を頼む時も、「研究所憲法に合っているか確認して」と言える。

自分が迷った時も、そこに戻れる。

今の結論

AIと一緒に運営するなら、最初に必要なのは便利なツールではなかった。

必要だったのは、判断基準だった。

どこまで出すか。 何を出さないか。 何を実験と呼ぶか。 何を記事にしないか。

これを決めないままAIに任せると、たぶん早く進む。

でも、後で怖くなる。

研究所憲法は、止めるためのものではない。

安心して続けるためのものだ。

研究メモ

状態:実践済み 関連する仕組み:研究所憲法、サイト運営方針、実験台帳、記事候補台帳 関連テーマ:AI研究員、判断基準、公開ルール、個人情報、記事を増やしすぎない運営

更新履歴

2026-06-17 初版作成

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